脱水症・熱中症に注意しましょう!

【伊勢地域ニュース2022.7月号より】

高齢者は脱水症や熱中症になりやすい!?

 皆様、梅雨真っ只中ですが健やかに過ごされていますでしょうか?高齢になると筋肉量が減り水分を貯金しにくいことや、のどの渇きを感じにくくなるので、脱水症や熱中症になりやすいです。脱水気味になっていないか、日頃からチェックしてみましょう (表1)。脱水状態が続くと発汗できず、体温を下げられずにいると熱中症になってしまいます。体温が下がらなくなると、一番ダメ-ジを受けるのは脳です。血液がドロドロした状態になり、血管が詰まり、脳梗塞などの原因になります。けいれんや意識障害といった症状が現れたら、急いで治療をしないと命に関わります。脱水は静かに進行します。予防が大切です。

脱水気味かチェックしてみましょう(表1)

ここ3日間、食事量が減っている

37℃以上(個人差あり)の発熱がある

いつもより汗を多くかいている

暑い場所に長時間いた

下痢や嘔吐がここ3日間で3回以上あった

いつもより、おしっこの回数や量が少ない

便秘ぎみである

唇が乾いている

舌が乾いている、舌に亀裂がある

脇の下が乾いている

いつもより皮膚の張りがない、冷たい

いつもより意識がはっきりしない

  1つでも当てはまったら、いつもよりこまめに水分をとりましょう

ただお水をいっぱい飲めばいいわけではない!

 そのために体にとって大切な「水」のお話をします。水は生きていく上で、酸素の次に不可欠な存在です。体内で栄養素や酸素を運ぶ以外にも、老廃物の排泄、体温調節など、様々な機能を果たしています。一般成人の場合、一日に必要な水分量は、およそ2.5ℓといわれています。汗や呼吸で1.2ℓ、尿や便で1.3ℓ使われるので、健康的に生きていくには水分摂取がかなり重要です。「そんなにも飲んでいない!」と驚かれましたか? 2.5ℓのうち1.2ℓは食事に含まれる水分、0.3ℓは体内でつくられる水分です。残りの1ℓを、水やお茶などで飲むよう心がけましょう。ただ水やお茶だけの補給は、落とし穴になる可能性があります。水だけだと体に元々ある電解質が薄まってしまい、本来の電解質の濃度にしようと、体は慌てていつも以上に尿として水分を出し、結局飲む前より脱水になる場合があります。そんな時、経口補水液のことを知っておいて下さい。塩分や糖分をバランスよく含み、体に素早く吸収できます。市販の商品もありますが、自分でも簡単に作れます (表2)。

 また冷房が苦手な方も多いと思います。鼻から吸い込まれた空気が、脳や自律神経の冷却ファンのような働きをしますので、涼しい空気の方が脳神経系に優しい環境となります。足元などの冷え対策をしつつ、上手に冷房を利用してください。正しい水分摂取と冷房で、今年の夏も乗り越えましょう!

経口補水液の作り方(表2)

▼材料

 水(湯冷まし)……1リットル

 砂糖(上白糖)……40g(大さじ4と1/2杯)

 塩……………………3g(小さじ1/2杯)

 レモン果汁…………お好みで

作り方

 ① 湯冷ましに砂糖と塩を入れよく溶かす

 ② 飲みやすい温度に冷ます

 ③ 果汁をいれると飲みやすくなり、カリウムの補給にもなります

(文:訪問看護ステーションまごのて主任・中西泉)

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