【桑名地域”いのち”2021.6月号より】
私が伊賀町診療所に顔を出し始めてからはや10年がたちます。その頃42歳だった私も52歳になってしまいました(10年サバ読んでるやん)60歳だった患者さんも70歳になり、70歳だった患者さんは80さいになってしまいました。自家用車を運転して通院されていた方も自転車やバスになり、徒歩で通院されていた方はひざや腰の痛みで通院困難になり息子さん、娘さんに送迎してもらったり、近くの医療機関に転医されたりというようになりました。長年通院されていた方が来れなくなるのは私たちもさみしい思いです。そこで診療所として、通院の方法がなくなってしまった患者さんに送迎ができないかを検討してみました。 そうだ!10時ごろならデイサービスの送迎者が空いている。あとは運転する人・・・なのですが誰もいない。私も年を取って足腰が弱り物忘れも時々。いい後継者がいれば交代をと思っています。その時は診療所送迎の運転手をしたいと思っています。それまでの間どなたか運転をお願いできませんでしょうか。そのうちたまにパートで来て外来診療が終わると同時に白衣を脱いでさっそうと送迎者を運転する「医者もできる運転手」の姿が見られるかもしれません。