津地域委員会ニュース きずな 2022年2月号
肛門科の診療室の前に学者のような写真が掲げてあります。私の肛門科の師匠であり、日本の肛門科のパイオニア的存在である「隅越幸男」先生です。今はもう亡くなられましたが、たくさんの弟子たちが日本中で肛門科医として活躍されています。
隅越先生には様々なことを教えていただき、今の私の肛門診療の礎となっております。そのなかで言われたのが、「田中君、肛門の手術で大切なのはバランスだよ」とのお言葉です。なんでも手を加えればいいもんではない、ということです。やりすぎると引き返せない障害が残り、患者さんに苦痛を与えるということです。
その言葉をいつも大切に仕事をしています。(寿司もバランスが大事ですね。ネタやシャリが大きすぎてもだめですよね?)
津生協病院 院長 田中久雄