【伊勢地域ニュース2021.7月号より】
今年も7~11月までの期間、特定健診と伊勢市がん検診が行われます。皆さん、毎年健診は受けていますか?健診は生活の振り返りにもなり、病気の予防と生活の改善に繋がります。ご自身やご家族のためにも健康な状態で生活できるよう、特定健診や伊勢市がん検診の受診をおすすめいたします。
特定健診で生活習慣を見直し、病気を予防!
特定健診とはメタボリックシンドロームや高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を早期発見し、早期対策に結びつけることが目的です。自分自身の生活習慣の問題点を自覚し、改善に取り組むきっかけとする一次予防になります。生活習慣病の悪化は、動脈硬化に繋がります。血管の内側にコレステロールなどが付着して血管が狭く硬くなり、血液の流れが悪くなった状態です。脳梗塞や心筋梗塞などの命に関わる大きな病気を引き起こします。特定健診を受けて、大きな病気にかかる前に、生活習慣を見直しましょう。
生活習慣は毎日のちょっとした工夫で改善!
食べてすぐ寝ると、余分な脂肪が蓄えられてしまいます。食後から寝るまで、3時間以上空けるのが理想。それが難しいとき、私は主食を少なくするようにしています。また毎日の食事が身体を作っているという感覚で、バランスを意識しながら摂っています。健康維持のため、昇降運動用の足踏み台を購入した職員もいます。「ながら運動」でも継続が大切です。
がん検診は特定の病気を見つけて、早期治療に!
がん検診とは、特定の病気を早期に発見して、早期に治療するための二次予防です。身体や時間・費用などの負担の軽減になります。がんの検査方法は様々。胃がんは、胃カメラもしくは胃透視(バリウム)。大腸がんは、便潜血。肺がんはレントゲンや、たんの検査。前立腺がんは採血を行います。自覚症状がなくても、がんが進行した状態で発見されることもあります。少しでも早い段階で治療できるように、がん検診も受けていただくようおすすめします。(伊勢市がん検診は対象年齢があります)
私も毎年の職員健診で胃カメラをしています。私自身何も症状はなかったのですが、慢性胃炎が見つかりました。胃がんの原因となるピロリ菌の検査をしたところ、なんと陽性。ピロリ菌の除菌をしました。
伊勢民主診療所の「けんしん」取り組み
伊勢民主診療所では胃カメラ検査前の不安やストレス、検査中の痛みや苦痛を減らす取り組みをしています。当診療所の胃カメラはとても細く、やわらかいものを使用しています。胃カメラの挿入は鼻もしくは口、どちらからでもできます。鼻からの場合は、会話もできます。検査時間は、およそ5分程度で終わります。使用する麻酔で体調に変化がないか、検査前後に血圧等のチェックを行っています。「また来年も胃カメラを受けよう」と思っていただけるよう努めておりますので、年1度の検診をぜひご活用ください。
(文・伊勢民主診療所看護師長 西野富已江)
伊勢民主診療所 健診予約は ☎0596-24-7156