【荒木所長からのおたより】謹んで新年のご挨拶を申し上げます

【伊勢地域ニュース2022.1月号より】

 2021年も皆さんのご協力を頂き、円滑な事業所運営ができました。本当にありがとうございます。今年も皆さんに満足いただけるような医療・介護を提供できるよう職員一同気持ちも新たに頑張りますので引き続きよろしくお願いいたします。

2021年を振り返って

 2021年もあっという間に過ぎました。自粛の影響が大きくて特に何もない一年だったと感じておられる方が多いのではないでしょうか。そんな世の中ではありましたが、世界中では様々な出来事がありました。政治・経済・芸能・スポーツなど、特に何か感動したようなものはなかったでしょうか?いくつかあるかと思いますが、僕が感動した出来事を一つ挙げさせていただきます。「松山英樹選手のマスターズ優勝」です。4月11日、ゴルフで偉業が達成されました。マスターズとはゴルフ界で非常に伝統のある世界的な大会で、これまで長年に渡りたくさんの日本人が挑戦し続けていました。ゴルフファンの誰もが、マスターズで日本人が優勝することは永久にできないと思うほど勝つことが難しい大会です。そんな大会で日本人選手が優勝したのです。最後の最後までどうなるかわからない展開でした。最後カップにボールが入り優勝が決定した瞬間、鳥肌が立ちました。アナウンサーも解説者も言葉に詰まり泣いていました。松山選手はとても日本人らしく謙虚で紳士的な選手で立ち振る舞いも素晴らしく、そんな日本人選手が世界的な大会で優勝したことも感動を大きくしたのかもしれません。僕だけではなく日本中で涙した人も多かったと思います。たくさんの日本人の心が動かされた瞬間でした。優勝が決まったのは朝の出勤前でしたが、その日は本当にいつも以上に元気で過ごすことができました。

心を動かす1年にしましょう

 このように体調にも影響を及ぼす「感動」ですが、言葉の意味としては「強い感銘を受けて深く心を動かされること」です。少し難しいですが感動すると脳内で「ドーパミン」というホルモンが出てきます。ドーパミンは、幸福感や快感に関係し、ストレスの解消や免疫機能を高める効果があります。ストレスがたまり、免疫力が低下すると老化が早まり心身が疲れてしまいます。少し大げさかもしれませんが、たくさん感動して心にエネルギーを与えてあげれば老化を防ぎ、身も心も元気になるというわけです。スポーツだけでなく、映画、本など自分を感動させてくれるものは生活の中にもたくさんあると思います。これまであまり興味のなかったことにも目を向けてみてください。そうすることで今年一年みなさんが心身ともに健康で過ごせるエネルギーとなるような、心打たれ涙するような感動に出会えるチャンスがいっぱい増えるのではないでしょうか。

(文・伊勢民主診療所所長 荒木 潤)

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