【伊勢地域ニュース2022.4月号より】
自分の身体の違和感に気付いたら、あなたはどうしますか?中島支部の組合員Mさんは、日頃から健康に気遣っているお方です。Mさんの突然の入院は、だれも予想していませんでした。いつ何がおこるかわかりません。体の異変に気づいたときの行動や、入院時の過ごし方など、Mさんの体験談はとても参考になると思い、寄稿いただきました。
皆様に感謝 中島支部・Mさんより
夜におこった小さな異変。だれに相談しよう…
今年1月半ば、夕食中の出来事です。手に持った箸がぽろっと落ちたのです。拾おうと思った手がしびれていることに気がつきました。骨折で手に金属が入っているので、そのせいか?と思いました。でも段々としびれの範囲が広がってきます。もう伊勢民主診療所も閉まっているし、明日の朝まで様子を見るか…。しかし一人暮らしの身ではどうしようもない。救急車で行くほどのことでもないだろうし…。なるべく娘にも世話をかけたくない。等々考えていた時、伊勢市休日・夜間応急診療所へ電話で相談してみようと思いつきました。電話では「来てください」とのことですが、どうやって行くか。仕方がない、娘に電話したら「言葉がおかしい、すぐ行くで。」と言われたのですが、車で15分はかかります。頭は割合はっきりしていたので、火の下と鍵。日赤へ行くことも考えて診察券とお薬手帳も用意できました。迎えに来てもらって家を出る時は歩けたのですが、夜間応急診療所へ着いた時には一人では歩けません。乗ってから5分しか経っていないのに、そんなスピードでした。当番だった先生は問診票で「脳梗塞だと思うので、この足で日赤へ行って。」と言われ紹介状をもらって日赤へ。日赤ではテキパキと色々検査をやってくださり、先生から「小さいけど脳梗塞があるので、一週間入院してもらいます」とのお話。自分ではそんな事になっているとは思いもしませんでした。
長く感じた入院生活を振り返って
救急病棟で落ち着いた時には、日付が変わっていました。一睡もしないまま朝食を食べ、午後には一般病棟へ。その日には点滴台を連れて一人でトイレにも行けたし、ご飯も完食。それから長かった一週間。他にすることがありません。昼間テレビをみる習慣がなく、見たい番組がありません。助かったことは宮川さくら苑へボランティアに行っていた時にやっていた「あいうべ体操」と「パタカラ」で口の動きを。健康づくり教室で教えてもらった100-7=93、93-7=86…と頭の体操を。100から始めずに101にしたり、99にしたり。1回10分程度でしたが何回かやって時間つぶしと脳トレをしていました。「何でもやっていて悪い事は何もない」と一人ほくそ笑んでいました。点滴は5日間で終了。簡単なリハビリもあり、現代の医療を知ることができました。
短い間でしたが、多くの医療従事者に支えられていることを痛感しました。また沢山の方々にご心配をかけました。「一晩寝られんだ」「ひっくり返りそうになった」と言われる方。まだまだ私を必要としてくださる人達がいることを有難い事と思います。まだ元通りとは言えませんが、体の続く限り他人様のお役に立てたらと思っています。
追伸、退院後二週間で検診に行ったところ、「もう何もしてもよろしい」と診断いただき、「後は伊勢民主診療所に行って薬をもらって」とのことで、荒木先生に引き続きお世話になります。
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